2023年03月31日

【DVD鑑賞】ミス・ウォンテッド 美しき女怪盗の罠

ミス・ウォンテッド 美しき女怪盗の罠 FBXC-007 [DVD] - ジーナ・ガーション, ジョナサン・ワットン, ジョン・ロビンソン, ザカリー・ベネット, ジョナサン・デュエック
ミス・ウォンテッド 美しき女怪盗の罠 FBXC-007 [DVD] - ジーナ・ガーション, ジョナサン・ワットン, ジョン・ロビンソン, ザカリー・ベネット, ジョナサン・デュエック

ミス・ウォンテッド 美しき女怪盗の罠
 制作年  2008年
 監督   ジョナサン・デュエック
 出演   ジーナ・ガーション、ジョナサン・ワットン、
      ジョン・ロビンソン、ザカリー・ベネット、
      アール・パストコーほか
 劇場公開 劇場未公開
 録画日  DVD形式 2023年2月10日
 鑑賞年月 DVD鑑賞 2023年2月


 ジーナ・ガーション狙いの録画・鑑賞。
そうそう、これだよ、この悪女だよ、ジーナ・ガーション。
エロティックなシーンは無いけれどエロイな。
このアヒル顔のようなキツネ顔のような感じが堪らない。
もう少しブレイクしてくれてもいいのに…

ジーナ・ガーションは大泥棒の娘で弁護士。
大富豪デイビッド・グレイの屋敷から数々の品が盗まれる事件が発生。
彼女の父親イーライは容疑者となる。
イーライとは腐れ縁の刑事トムと新米警官デイビットが事件を担当。
事情聴取に向かったところイーライは知らぬ存ぜぬの一点張り。
どうしてもというなら「弁護士の娘を通せ」と。
ここまでの流れでは、彼女は悪女ではなさそう。

さて被害に遭ったグレイ。
なんだか怪しい奴だ。
ちょっと妙なのは、大富豪のわりには若い。
別に親から遺産を相続したわけではなさそう。
彼自身が事業を発展させて富豪になったようだ。
新米刑事が違和感を感じたらしく、被害調査の面談の後に「とても同い年には思えない」と呟くのだが、ある意味ではこれが伏線なのかな?
ちょっと弱いけれど…

調査を進めるとグレイの盗品で保険の掛けられていない絵画が一点あった。
なにか怪しい臭いを嗅ぎつけたデイビット、独自調査を進めて行くと…
この新米警官とトムのやり取り、面白いんだけれど脚本なのか演出なのか、バディ感が少し足りないのが残念。
しかも、真実に近づいたデイビットは、あっさり殺されちゃう。
うーん、これは失敗じゃないかなぁ。

どうやらグレイも、その保険をかけていない絵画に固執している様子。
彼も独自の調査を進めている。
裏社会と繋がっているのか、調査は荒々しい。
イーライの仲間が次々に消されてゆく。
そしてイーライも拉致されてしまう。
なかなか自白しないイーライに業を煮やしたグレイは、遂に娘を拉致しようとする。
だが一回目は偶然(でもないか)近くにいたデイビットの助けで難を逃れる。
まだ悪女じゃない。

グレイは書斎や移動の車中から指示を出すのだが、コンパクトなのか、盛んに顔を確認するようになってくる。
これも弱々しいけれど伏線だろうな。
そして記憶がフラッシュバック!
第二次世界大戦中の出来事。
何やらメモを瀕死の兵士から受け取る。
前後、底へ向かうグレイ。

えっ?第二次世界大戦?
グレイって、そんな年なの?
メモに書いてあったのは中国のどこか)あるいはチャイナタウン?)。
そこで彼は中国人と密約を交わす。
エィーッ!オカルトなの?
魔術で若さ(永遠の命、不老不死)を保っているのか?

グレイに誘拐された父を救うため、ジーナ・ガーションは絵画をグレイ渡すことに。
そう、後半も後半で、やっとサブタイトルの「女怪盗」の顔を露にするジーナ。
イーライが電話で隠し場所を白状した際、グレイに先回りして絵画だけ盗み返しだ。
イーライの解放を条件に絵画を渡すジーナ。
「女怪盗」と言っても父親思いの、いい娘じゃん。
なんて思った栄太ら、大どんでん返しの種明かしがラストに待っていた。

ふぅ、下手な演出だなぁ。
こういうオチなら、もう少しジーナ・ガーションを怪しくしておかないと。
これじゃ、観客は誰もびっくりしないぞ。
「えっ?何が?」って感じじゃないか。
彼女のファンなら、「そういうことだった」と、これまでの展開をもう一度振り返るかも知れないけれど(振り返りましたよ)、普通は「なんじゃ、これ」ってなりそうで残念。

振り返れば全部彼女が仕組んだこと。
若さ(不老不死)への飽くなき欲求。
おぉ、コワッ!
一般的な出来映えは中の中でしょう。
ジーナ・ガーションファンとしてはキャラクターがイケてる。
演出は魅力がイマイチ引き出されていないかなぁ。


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2023年03月30日

【DVD鑑賞】ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー

ヘルボーイ ゴールデン・アーミー 【ブルーレイ&DVDセット】 [Blu-ray] - ロン・パールマン, セルマ・ブレア, ダグ・ジョーンズ, ルーク・ゴス, ジェフリー・タンバー, ジョン・ハート, ギレルモ・デル・トロ
ヘルボーイ ゴールデン・アーミー 【ブルーレイ&DVDセット】 [Blu-ray] - ロン・パールマン, セルマ・ブレア, ダグ・ジョーンズ, ルーク・ゴス, ジェフリー・タンバー, ジョン・ハート, ギレルモ・デル・トロ

ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー
 制作年  2008年
 監督   ギレルモ・デル・トロ
 出演   ロン・パールマン、セルマ・ブレア、
      ダグ・ジョーンズ、ルーク・ゴス、
      ジェフリー・タンバー、ジョン・ハートほか
 劇場公開 2009年1月
 録画日  DVD形式 2009年5月26日
 鑑賞年月 DVD鑑賞 2009年6月
       〃    2023年2月

 「ヘルボーイ(2004年)」を再鑑賞した以上、それより面白さを感じた続編を歳かsン勝しないわけにはいかない。
セルマ・ブレアもエイブ君も大活躍のようだし。

なるほどラスプートンが出ていないせいかオカルト色は無い。
確かに癌タジー色が強まっている。
監督の話では意図したもののようだ。

すっかり忘れていたのは前作のキーマン、FBI捜査官のジョンが登場しないこと。
どこかに左遷されたらしい。
まぁ、何か事情があったのだろう。
代わりにガス男が、ブリキ人形みたいな姿だが、着任してくる。
ヘルボーイとのやり取り、あんまり面白くなかった。

忘れていたと言えばセル、ア・ブレア。
ヘルボーイの子供を身ごもっていた。
これは憶えていなかったなぁ。
前作よりは活躍していたので満足。

そして最大の忘却話はエイブ君の恋愛話。
突然現れた王子の双子の女王に恋してた。
ゴールデン・アーミーを操るための王冠の片割れを王子に差し出すのはエイブ君だった。
そうしないと王女の命が…

監督は、いくつかのエピソードに教訓めいた思いを込めたのだろうけれど、そんなことよりCG映像とバトルを楽しむのが良いのではないかと思う。
王子が主張したように人間お欲には果てがないのだ。

しかし考えてみるとヘルボーイって悪魔の子として生まれたわりには、特殊能力は何一つないのだな。
そうか角を切られて能力は封印されているのか。

さて「ヘルボーイ(2019年)」は再鑑賞する?
ヘルボーイがアーサー王の子孫って話だったよなぁ。
内容も魔女退治っぽかった…
ミラ・ジョヴォヴィッチが魅力的だった印象の子ってないなぁ、魔女だっけ?


************** 2019年4月15日 記 ***************
                    (元ネタは2011年12月10日 記)


 映画館で映画を観ない映画ファンの元同僚T氏。
ある日、自慢げに「これは面白い」とDVDを持ってきた。
まだ観ていないのか?という上から目線のような物言いには少しムッとしたのだが、せっかくなので借りることにした。
そんな記憶がふっと思い出されたが、上から目線の物言いが事実だったかどうかは定かではない。
前作でセルマ・ブレアが綺麗だったので、今回も観ることにした。

2作目は駄作が多いのが常だが、本作は大丈夫。
1作目をおっかなびっくり作ったのだろうか?
それがそこそこヒットしたので、という訳でもなかろうが入魂の1作に仕上がっている。

物語は単純だ。
太古、人間と妖精エルフ族の戦争が起き、エルフ族は不滅の鋼鉄兵士軍団「ゴールデン・アーミー」を作り出した。
しかし、そのあまりに強大すぎるパワーを恐れたエルフ族の王は人間と休戦協定を結び、地中深く最強軍団を封印した。

そして現代。
一人のエルフ族の王子が伝説の最強軍団を復活させ、人間たちに復讐する計画を企てる。
それを知ったヘルボーイと愉快な仲間たちが、計画を阻止せんと奮闘する冒険活劇だ。

少しパターンは異なるが、「ハムナプトラ」シリーズを想起しないこともない。
特に本作のゴールデンアーミーが、「ハムナプトラ3/呪われた皇帝の秘宝(2008年)」の画面を埋め尽くすミイラ大軍団のように思えた。
制作時期も同じ2008年だ。

前作よりもお楽しみが増えている。
一つはヘルボーイとエリザベスの恋物語。
映像的に、ややオカルトチックな雰囲気のあった前作で、異様な美しさを放っていたセルマ・ブレア。
ややファンタジーに基軸を移した本作でも、その美しさはまったく変わっていない。

もう一つは、半漁人のエイブ君。
前作より活躍の場面が多いのは、とても嬉しかった。
彼を含めた愉快なキャラクターたちとセルマ・ブレアを見ているだけでも充分に楽しめる作品だ。

とりあえずT氏に感謝しよう。
DVDを借りなければ、鑑賞はもっとあとになっていただろう。


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【Netflix鑑賞】ブラック・クラブ

ブラック・クラブ.jpg

ブラック・クラブ
 制作年  2022年
 監督   アダム・バリ
 出演   ノオミ・ラパス、ヤーコブ・オフテブロ、
      エリク・エンゲ、ダール・サリム、
      アルダラン・エスマイリ、ダーヴィッド・デンシックほか
 劇場公開 癖上未公開(2022年3月配信)
 鑑賞年月 Netflix鑑賞 2023年2月


 ノオミ・ラパス狙いの鑑賞。
作品の出来映えは悪くない。
全編で緊迫感が失われることなく展開するので、倦むことなく観ていられる。
でも物語は破綻している。
肝心要の点がネジが外れたようでガタガタだ。
映像とノオミ・ラパスの魅力で観客をねじ伏せている。
あ、Netflix配信だから視聴者か。

破綻の要因はブラック・クラブと命名された「武器」の運搬作戦。
何処の国かは分からないが、ヒロインのキャロリン・エド(ノオミ・ラパス)は戦禍を逃れて移動中にテロリストに襲われる。
娘と引き離されたエド。
数年後(だと思われる)とある部隊に集結させられる。
ありゃ?いつの間に軍人になったんじゃろ?

集められたのは5人の精鋭(なのかな)メンバー。
なぜか女性は彼女だけ。
選択基準はスケートができること。
ブラック・クラブ作戦は、とある「武器」を前線にある基地に秘密裏に運ぶのだが、凍っている海を渡る必要があるためだ。
なにやら機構の関係で、今しかできないらしい。
車では重すぎ、徒歩では遠すぎる。
だからスケート…よく分からん。

「武器」を前線基地に運べば、それによって戦争を終結できるという。
5人のうち誰か1人でも辿り着ければよい。
過酷な運搬策伝である。
でも、その「武器」がなんであるかの説明は無い。
へぇ、その説明なしで、よく任務を受けられるな。
軍人だから命令には逆らえない?
それに「武器」って長さ30cmもないような小さな長方形の入れ物に入っている。
こんなもので戦争が終結するのか?
ますます説明が欲しいところだ。

さらに「武器」は一つしか渡されない。
5人全員が無事に到達する可能性が低いのなら、全員に持たせてるべきではないのか?
そのほうが危険分散できると思うのだが…
ちなみに氷上を夜中に移動するのでブラック・クラブ=黒い蟹らしい。

作戦の破綻は、その事ではない。
「武器」の中身は中盤で明らかになる。
それはウィルス=生物兵器だった。
はぁ?
それを前線でバラまかれたら味方もやられちゃうんじゃないの?
完璧なワクチンも開発済みってこと?
だったらそれも一緒に運ばないとダメなんじゃないの?
そもそも運搬中に容器が破壊されたらどうするの?
敵は「武器」の運搬だと思ってないし、ましてやウィルスだなんて考えていないでしょ!
だから、こんな滅茶苦茶な運搬作戦は最初から破綻している。

とは言え夜間に氷上を移動し、敵と戦いながら進む姿は緊張感のある作り。
「武器」の謎も中盤まで物語を牽引している。
後半はエドの行動原理の謎が物語を面白くしている。
ウィルスだと分かって、さすがにそれはマズイと海に廃棄しようとリーダーが言い出す。
だが彼女は何が何でも「武器」を運ぼうとする。
愛国心だけでは、そこまでの動機にならない。
実は彼女は出発前にラート大佐から「前線基地に生き別れた娘がいる」と告げられた。
彼女の任務遂行の動機は娘と合うことであり、戦争終結の愛国心ではなかった。

でもでも、ワクチンはあるの?
せっかく娘と会ってもウィルスで敵味方双方ともやられたんじゃ意味ないじゃん!
リーダーも、そこを主張していたのだけれど…
彼女はリーダーを撃ち「武器」を前線基地に届ける。
だが道半ばで気絶、目覚めたのは既知の病室だった。

うーん。ここから物語のトーンが変わるなぁ。
ブラック・クラブ作戦が成功、この基地でウィルスを培養して兵器として使うらしい。
娘の話はうやむやというか、多分嘘だった。
軍は強烈な動機を持つ運搬人が必要だっただけ。
彼女は作戦の成功によって昇進するのだが…

どうやらウィルスを兵器として使うことの過ちに気づいた。
というか娘と会えないんじゃ、意味がなかった?
このあたりの彼女の心変わりというのか行動原理が読み切れない。
軍リル的には反逆だ。
銃で撃ったリーダーも怪我で済んだようで、二人で協力してウィルスを盗み出す。
でも、そうは問屋は降ろさない。
追いつめられたエドが取った行動とは?

いいね、ノオミ・ラパス。
後半は納得がいかない展開だし、冒頭に記したように作戦自体は最初から破綻しているので物語としては楽しめないのだが、ラストも気に入らないのだが、彼女の魅力で観ていられる作品である。
ミレニアム/ドラゴン・タトゥーの女(2009年)」を再鑑賞したくなってきた。


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2023年03月29日

【DVD鑑賞】妖婦

The Wicked Lady [DVD] - Margaret Lockwood, James Mason, Patricia Roc, Griffith Jones, Michael Rennie, Leslie Arliss
The Wicked Lady [DVD] - Margaret Lockwood, James Mason, Patricia Roc, Griffith Jones, Michael Rennie, Leslie Arliss

妖婦
 制作年  1946年
 監督   レスリー・アーリス
 出演   マーガレット・ロックウッド、ジェームズ・メイソン、
      パトリシア・ロック、マイケル・レニーほか
 劇場公開 1947年12月
 録画日  DVD形式 2022年11月11日
 鑑賞年月 DVD鑑賞 2023年2月


 「冒険映画傑作コレクション」に収録されたいた。
「片すみでボチボチ2」でも紹介されたいた。
管理人のtosileoさんはジェームズ・メイソンがお目当てだったが、自分はタイトルが気に入ったので早速鑑賞してみた。
このセットでは3作目の鑑賞作品になる。
内容はタイトル通りで冒険映画ではなかった。

マーガレット・ロックウッド演じるバーバラは、従姉妹のキャロライン(パトリシア・ロック)の結婚式に出席する。
そこで彼女の夫となるラルフ・スケルトン卿(グリフィス・ジョーンズ)を見初める。
そして、あろうことかキャロラインから彼を奪って結婚してしまうのだった。
まぁ、これだけだったら普通の略奪婚がテーマの物語なのだが…
展開は意外な方向へ向かう。

残念なのはマーガレット・ロックウッドが清楚で美しいことだ。
バーバラは、実はとんでもない悪女なのだ。
演技力の問題なのか演出の問題なのかは分からないが、どうも悪女に見えない。
マーガレット・ロックウッドの、持って生まれた気質なのではないかと思う。
そういう意味ではキャスティングのミスではないか。

ラルフとキャロラインの行動も腑に落ちない。
伏線なのかも知れないが冒頭に二人で屋敷へ向かうシーンがある。
その時の会話。
キャロラインはラルフに言う。
「これは愛情ではないわ。情けなのよ」
「いや、愛情だよ。結婚しよう」
「本当に愛している?」
「もちろん、愛している」

バーバラ、一芝居。
キャロラインに向かって「何も言わないで。私は、このままここを去るわ」
「どうして?」とキャロライン。
「私がいると、あなたたちの幸福の邪魔になる」
「ラルフが、あなたを?」
「ええ、愛していると。私も愛しているけれど、二人の結婚を邪魔するつもりはないわ」
キャロラインの性質を知り尽くした上での大芝居である。

キャロラインは「ラルフが愛しているのなら私が身を引く」と。
まぁ、このあたりは当時のイギリスの社会制度を理解していないと分かりにくいのかな。
ラルフは貴族というか、農場主で村の名家である。
キャロラインは平民育ちといったところか。
身分差みたいなものがあるのかも知れない。
またバーバラはロンドン育ち、田舎と都会という意識の差もあるのだろう。
そこまでは読み切れないが…

ということで身を引くキャロライン。
ラルフも、ちょっといい加減な野郎だな。
貴族育ちのボンボンか、お前はっ!
バーバラ、底意地が悪いのはキャロラインを屋敷に残したことだな。

そしてラルフとバーバラの結婚式。
ラルフの友人の建築家登場。
キット(マイケル・レニー)である。
あら、いい男。
色目を使ってダンスに興じるバーバラであった。
妖婦というより尻軽女だな。

無事に式を終えたラルフとバーバラだったが、都会育ちには田舎暮らしは辛い。
しかもラルフは仕事熱心。
暇を持て余しギャンブルに手を出すバーバラ。
結婚前に贈られた母の形見のブローチまでスッてしまう。
さあ、タイヘン!
でも彼女はめげない。
ゲーム中に話の出た、近頃このあたりで出没する盗賊のことを思い出す。
「そうだわ、その手があったわ」

その夜、ロンドンに向かうゲーム仲間を盗賊に化けて襲うのだった。
おお、マスクをするとカッコエエな。
でも、本物の盗賊キャプテン・ジャクソン(ジェームズ・メイソン)が現れて…
「あら、いい男」
尻軽女のバーバラ、さっそく彼と組み盗賊稼業に精を出すことに。
「刺激があって、なんて楽しい生活かしら」
違うよ、バーバラ。
お前さん、尻軽女から悪党に身を落としただけだよ!

この後も悪行を続けるバーバラだったが、やがて事態は彼女の思惑を超えて動き出す。
当然だが、室美とたちが盗賊を黙って見過ごすはずもなく…
村の名士であるラルフたちが中心となって盗賊逮捕を目指すことに。

バーバラたち、追いつめられて若い追っ手を射殺してしまう。
キャプテン・ジャクソンは意外に硬派で、殺人は犯してこなかった。
ちょっとバーバラに対して疑念を持つのだが彼も男だ、なかなか手を切れない。
まぁ、このあたりは妖婦的な魅力に憑りつかれてということなのだろうが…
マーガレット・ロックウッド、清楚過ぎてキャプテン・ジャクソンが惑わせれることにリアリティが薄いんだよなぁ。
やっぱりキャスティングのミスだよ。

妖婦らしからぬ嫉妬心で、キャプテン・ジャクソンのアジトを密告するバーバラ。
無念、キャプテン・ジャクソンは逮捕され裁判で有罪、絞首刑に処せられる。
徒刑場で語るキャプテン・ジャクソンの言葉はダンディだな。
バーバラの乗った馬車を見つけた彼は、死に直面しての最後の願いということで彼女に手紙を書いて渡してもらう。
この内容もダンディ、男前だ。
そして「哀れな女に分け前を。彼女は君と知り合う前からの友人だ」と。
バーバラ、はした金を彼女に渡す。
彼女は「金持ちからの施しは受けない!」と拒絶し、バーバラの顔を見る。
「あんたは彼の相棒だった女ね!」と叫び、徒刑場は大騒ぎとなる。
たまたま来ていたキットに救われるバーバラ。
おい、またかい!尻軽女!

個人的には、この後の展開は不満。
この徒刑場でのシーンは、ある意味クライマックス。
ここで終わって良かった。
キャプテン・ジャックソンも男前のまま死んだほうがよかったし、バーバラも正体がバレて仲良く絞首刑というラストを妄想した。

残念ながら物語は、まだ続く。
キットに鞍替えしようとするバーバラ。
だがキットはキャロラインと婚約している。
またもキャロラインから男を奪うのか?
それには夫が邪魔。
そうだ!盗賊に殺られたことにすればいい…

全く懲りない尻軽女だなぁ。
しかも、すでに二人、まぁ、キャプテン・ジャクソンも実質的には彼女が殺したようなものだし、夫まで殺したら四人目だよ!
ラストは、そうは問屋は降ろさなかったけれど…

やっぱり徒刑場の後の展開は余計じゃないかな。


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2023年03月28日

【AmazonPrimeVideo鑑賞】ザ・キッチン

ザ・キッチン(字幕版) - メリッサ・マッカーシー, ティファニー・ハディッシュ, エリザベス・モス, アンドレア・バーロフ, アンドレア・バーロフ, ジェイソン・クロス
ザ・キッチン(字幕版) - メリッサ・マッカーシー, ティファニー・ハディッシュ, エリザベス・モス, アンドレア・バーロフ, アンドレア・バーロフ, ジェイソン・クロス

ザ・キッチン
 制作年  2019年
 監督   アンドレア・バーロフ
 出演   メリッサ・マッカーシー、ティファニー・ハディッシュ、
      エリザベス・モス、ドーナル・グリーソン、
      ジェームズ・バッジ・デール、ブライアン・ダーシー・ジェームズほか
 劇場公開 劇場未公開(AmazonPrimeVideo配信 2022年11月)
 鑑賞年月 AmazonPrimeVideo鑑賞 2023年2月


 AmazonPrimeVideoの「あなたが興味のありそうな映画」にリストアップされていた。
余計なお世話というものだがNetflixやTSUTAYAの似たようなサービスに比べると、意外に的をついている。
作品紹介の画像が女性アクション映画を想起させたし、 メリッサ・マッカーシーが出ているということでウォッチリストに登録。
同じ日に「レッド・エージェント 愛の亡命(2016年)」も登録している。
まったく困ったことにDVD鑑賞予定作品が、再び増加傾向にある。
数えていないがMMシアターMさんからの紹介作品を入れると、1000タイトルは楽に超えてしまっている。
きっと観ないだろうなぁという作品、整理しなくちゃいかんかも知れになぁ。

うーん、女性アクションものではなかった。
メリッサ・マッカーシ、痩せた?

一昔前なら男たちが主人公になるギャングものだな、コレ。
町のチンピラヤクザの男連中を押しのけて、彼らの妻たちがのし上がってゆく展開。
面白かったけれど、違和感というか、無理感というか、あざとい感じがしないでもない。

まぁ、それはさておき…
1970年代後半の待っ八端が舞台。
減るズ・キッチンと呼ばれる地区がある。
アイルランド系のちんぴらギャングが街を仕切っている。
仕切っているというのは、商売人から美香じめ料を取って彼らの権益を守るってこと。
でもボスのジャッキーは、ここ何年も仕事をさぼっている。
鐘だけ取って後は知らんぷりって、チンピラギャングの風上にもおけん奴だ。
町の住人の不満は募っている。

ある日、ジャッキーの手下三人が強盗事件でFBIに逮捕される。
捕まったのはジミー、ロブ、ケビン。
それぞれの妻がキャシー(メリッサ・マッカーシー)、クレア(エリザベス・モス)、ルビー(ティファニー・ハディッシュ)で、彼女たちが男たちに成り代わって町を仕切ってゆく展開になっている。

実は夫たちが逮捕されたのはルビーが黒幕。
彼女は黒人で、この地区ではまともな人間扱いされない。
だから白人のキャシーとクレアを巻き込んだ。
FBIに強盗をタレこんだのはルビーだったのだ。

ほかにユダヤ系やらイタリアンマフィア系やらが絡んで、利害を争う。
このあたりの人種というか移民たちの特徴が分かっていると、もtっとなるほどなぁと思うことがあるのかも知れない。
背景を知ることも映画を楽しむには重要ではある。
知らなくても、そこそこ楽しめる内容にはなっているけれど…

女性が主役のギャングものとしてはユニークな展開だった。
でもなぁ、このオチだと、いずれキャシーとルビーは争うことになるな。
ギャングに限らず、男子女史に限らず、人間の行動様式としては争いになるものだ。
そういう意味では、愉快な作品ではなかった。

途中で死んじゃうけれどクレアを演じたのがエリザベス・モス。
メリッサ・マッカーシー以外で唯一見たことあるなぁって。
コレクションを調べてみた。

 ・地上(ここ)より何処(どこ)かで(1999年)
 ・17歳のカルテ(1999年)
 ・噂のモーガン夫妻(2009年)
 ・ニュースの真相(2015年)※
 ・かもめ(2018年)
 ・アス(2019年)
 ・透明人間(2020年)
 (2023年1月末現在。※は未鑑賞作品)

なるほど、見たことはあるって感じだ。
どちらかというとテレビドラマでの活躍が多いようだ。


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2023年03月27日

【DVD鑑賞】ヘルボーイ(2004年)

ヘルボーイ [Blu-ray] - ロン・パールマン, ルパート・エヴァンス, セルマ・ブレア, ギレルモ・デル・トロ
ヘルボーイ [Blu-ray] - ロン・パールマン, ルパート・エヴァンス, セルマ・ブレア, ギレルモ・デル・トロ

ヘルボーイ(2004年)
 制作年  2004年
 監督   ギレルモ・デル・トロ
 出演   ロン・パールマン、ジョン・ハート、
      セルマ・ブレア、カレル・ローデン、
      ジェフリー・タンバー、ダグ・ジョーンズほか
 劇場公開 2004年10月
 録画日  DVD形式 2006年1月29日
      BD形式  2013年10月6日
 鑑賞年月 DVD鑑賞 2006年2月頃
       〃    2023年2月


 あれ?この作品、こんなにシリアスな展開だったんだ。
もっとコメディタッチな内容だとばかり思っていた。
そしてセルマ・ブレアも特殊能力を持っていたんだ。
全く記憶に残っていなかったなぁ。
普通にFBIか何かの捜査官って記憶だったのだけれど…

びっくりしたのはヘルボーイ誕生の物語がオープニング。
ラスプーチンだよ、ラスプートン。
こいつが第二次世界大戦中にドイツを誑かして、冥界とのゲートを開こうと画策。
計画は失敗するけれど、その時に産み落とされたのがヘルボーイだった。
へぇ、そうだったんだ。
ヘルボーイ(2019年)」は、どうだったかな?
やばい、記憶が薄れtる…というか無い!
鑑賞記録を読み返す。
はあ?ヘルボーイってアーサー王の子孫だったのか!

時は流れて現代。
ヘルボーイは立派に成長。
極秘機関「超常現象調査防衛局」のエージェントになっていた。
暴れん坊なので手を焼いている、
ヤンチャな子供って感じもある。
それを心配しているのは育ての親のブルーム教授(ジョン・ハート)である。
ある日、後継者となる若者ジョンがFBIから派遣されてくる。
教授自身が選んでエリートでもあるが、少々頼りなさげである。
ヘル・ボーイとはウマが合わない。
後半に頬の少女チャーリーみたいな能力をもつリズ(セルマ・ブレア)が登場するが、なにやら恋愛模様の様相を呈して揉めたりする。
少し余計なシーンも多いが、いいねぇ、セルマ・ブレア。
この目つきって、部リジッド・バルドーやミラ・ジョヴォヴィッチに通じるものがるな。
思ったほどブレイクせずに今に至るのが残寝。
いい感じなのに…

もう一人、過去や未来を読むサイコメトリー能力を持った水棲人間(半魚人)エイブ・サピエンが相棒である。
彼が「超常現象調査防衛局」のエージェントになった経緯は語られない。
リズはチャーリーと似たような事情のようだ。
この3人が、ヘルボーイの愉快な仲間たち。
甦ったラスプートンと現代で戦うことになる。
彼らの目的は冥界とのトニらを開いて魔物を呼び寄せ世界征服を果たすという訳だが、なんだか「ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀(1986年)」と話が似てるな。

冥界の扉を開く鍵がヘルボーイの片腕(片腕だけ大きくて異形)だった。
リズの魂を冥界から救い出すため、ヘルボーイは扉を開けようとするが…
ジョンの一言で意外に簡単に我を取り戻すヘル・ボーイ。
すでにリズの炎で魔物たちは卵を含めて全滅。
扉も開けずに済んでメデタシ、メデタシ。
リズもヘル・ボーイの愛の力で魂が元に戻ってメデタシ、メデタシ。
父代わりの教授は殺されちゃって残念無念。
さて次回の活躍は?

今回もそうだったけれど、面倒くさい作品に倦んだ時の鑑賞に丁度良い。
まぁ、ヘル・ボーイの造形が許容できればだけれど。
案外、イケるけれどねぇ。
ロン・パールマン、似合ってるし。


*************** 2019ねん4月15日 記 ***************
                     (元ネタは2011年10月9日 記)

 ギレルモ・デル・トロ作品を続けるが、どうでもいいことに気がついた。
録画したスターチャンネルの作品紹介記事で監督名がギジェルモ・デル・トロ(GUILLERMO DEL TORO)になっていた。
最初は自分の鑑賞記録メモの転記ミスかと思ったが、「ブレイド2(2002年)」も本作もそうだったので、おかしいなと思って調べてみたらギジェルモ・デル・トロとなっていた。
いつからギレルモ・デル・トロになったのだろう。
そして今日まで、そのことに気がつかなかったって?
やっぱり監督には意識が向いていないんだよなぁ。

 原作はアメコミ。
それらしい風貌のヒーローではある。
しかし、そのことが鑑賞動機であるという記憶はない。

特徴的な顔立ちのロン・パールマンだが、彼を狙ってということもなさそうである。
セルマ・ブレアは本作で意識した女優さんである。
キューティ・ブロンド(2002年)」にも出演しているが、まったく憶えがない。

ひょっとするとタイトルか、あるいは紹介文に「怪僧ラスプーチン」の名があったことが理由かもしれない。
現実のラスプーチンがどんな人物であったのかは知らないが、ロシア帝国末期にニコライ2世やアレクサンドラ皇后の取り巻き連中の一人であったことは事実のようだ。

しかし現実には単なる霊媒師程度の人物だったいう説もある。
ただ、その謎に包まれた経歴や怪異な容貌から怪僧の名で呼ばれ、フィクションの悪役としては非常に人気が高い。
自分もそのイメージなので、興味を持ったのかも知れない。

 これ、案外面白い。
ナチス・ドイツのオカルト政策やら、ラヴクラフトのクトゥルー神話、実在の人物名などを使用した世界観も悪くは無いが、もっと単純なブサイク系ヒーロー物語として愉快に仕上がっている。

特に主人公が、とにかくブツクサ言うのである。
ヒーローとして戦っているのだが自己評価が低いという意識が根本にあって、なんだか妙に人間臭い。
人間臭いというより子供だな。
だから好きな女の子には、からきしダメというあたりが実に魅力的だ。
少年心理はこんなものだ。

まぁ、この特殊な風貌さえ気にならなければ、ヘルボーイ以外にも興味深いキャラクター揃いなので意外にも楽しめる作品に仕上がっている。
多分、資金的にも贅沢なんだろうなと思う。

セルマ・ブレア、美しさがとても魅惑的だ。


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【WOWOW鑑賞】イギリスから来た男

イギリスから来た男 デラックス版 [DVD] - テレンス・スタンプ, ピーター・フォンダ, レスリー・アン・ウォーレン, ジョー・ダレッサンドロ, スティーヴン・ソダーバーグ
イギリスから来た男 デラックス版 [DVD] - テレンス・スタンプ, ピーター・フォンダ, レスリー・アン・ウォーレン, ジョー・ダレッサンドロ, スティーヴン・ソダーバーグ

イギリスから来た男
 制作年  1999年
 監督   スティーヴン・ソダーバーグ
 出演   テレンス・スタンプ、ピーター・フォンダ、
      ルイス・ガスマン、バリー・ニューマン、
      レスリー・アン・ウォーレン、メリッサ・ジョージほか
 劇場公開 2000年8月
 鑑賞年月 WOWOW鑑賞 2023年2月


 スティーヴン・ソダーバーグ監督の犯罪サスペンスアクションで、おまけにテレンス・スタンプとピーター・フォンダが共演している。
そんな感じで録画したのだろうなぁ。
それにタイトルも悪くない。
これも記録がないので録画予約釦を押した時に思ったかどうかは分からない。
ちょっと「寒い国から帰ったスパイ(1965年)」を連想しちゃったのは、例によって早とちりである。
しっかり作品紹介を読めって話だ。

物語は凡庸というか、特筆するドラマは無い。
強盗で9年の間福栄記していたウィルソン(テレンス・スタンプ)が出所する。
彼は娘ジェニーがアメリカで飲酒運転による事故で亡くなったことを知り、なにか腑に落ちないものを感じてロサンジェルスに向かった。

フラッシュバックの映像で娘ジェニーが映し出される。
彼女の幼い頃の映像、中盤以降はウィルソンと妻の若い頃の映像も。
でもなぁ、これで妻との深い愛情あふれた関係やジェニーとの強いつながりを感じろと言われても、ちょっと難しい気がする。
その強い思い出が、彼の行動の原動力だと思うのだけれど…

ウィルソン、既に高齢である。
だからリーアム・ニーソンのようには強くない。
ジェニーの友人のエドゥアルドの協力を得て独自にジェニーの死因を調査するのだが、7けっこうボコボコニされる。
不死身っぽい感じはあるけれど、決して強くない。
執拗ではあるけれど…

まとめるとジェニーは音楽プロデューサーのヴァレンタイン(ピーター・フォンダ)という男と暮らしていた。
こいつが金は持ってるけれどヘタレ野郎で、麻薬か何かの取引に関わった。
まぁ、芸能関係だからってことなのかなぁ。
それをジェニーに咎められて、事故に見せかけて殺しちゃったという話。
その咎め方が、ウィルソンの悪行を責めるときと重なるのだが…
どうして重ねているのか、正直意味不明。

復讐劇にしてはパンチも無い。
何だろうなぁ、この物足りなさは。
寝落ちすることもないし飽きることも無いのだけれど、ワクワクもしない。
ふぅ~ん、ウィルソン父さん、大変だったね。
そういう感じかなぁ。


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2023年03月26日

【DVD鑑賞】焔の女

The Flame of New Orleans [Blu-ray] - Marlene Dietrich, Bruce Cabot, Roland Young, Mischa Auer, Andy Devine, Clarence Muse, Melville Cooper, Anne Revere, Bob Evans, Emily Fitzroy, Frank Jenks, Eddie Quillan, Laura Hope Crews, Franklin Pangborn, Theresa Harris, Virginia Sale, Dorothy Adams, Gitta Alpar, Anthony Marlowe, Shemp Howard, Frank Sully, Tony Paton, Gus Schilling, Joe Devlin, Frank Moran, Jack Raymond, Rex Evans, Jess Lee Brooks, Billy Mitchell, Barbara Brewster, Gloria Brewster, Virginia Engels, James Guilfoyle, Lois Lindsay, Roy Harris, Mary Treen, Herbert Rawlinson, Charlotte Treadway, Reed Hadley, Jenifer Gray, Lowell Drew, Rene Clair, René Clair, Joe Pasternak
The Flame of New Orleans [Blu-ray] - Marlene Dietrich, Bruce Cabot, Roland Young, Mischa Auer, Andy Devine, Clarence Muse, Melville Cooper, Anne Revere, Bob Evans, Emily Fitzroy, Frank Jenks, Eddie Quillan, Laura Hope Crews, Franklin Pangborn, Theresa Harris, Virginia Sale, Dorothy Adams, Gitta Alpar, Anthony Marlowe, Shemp Howard, Frank Sully, Tony Paton, Gus Schilling, Joe Devlin, Frank Moran, Jack Raymond, Rex Evans, Jess Lee Brooks, Billy Mitchell, Barbara Brewster, Gloria Brewster, Virginia Engels, James Guilfoyle, Lois Lindsay, Roy Harris, Mary Treen, Herbert Rawlinson, Charlotte Treadway, Reed Hadley, Jenifer Gray, Lowell Drew, Rene Clair, René Clair, Joe Pasternak

焔の女
 制作年  1941年
 監督   ルネ・クレール
 出演   マレーネ・ディートリッヒ、ロバート・ヤング、
      ブルース・キャボット、ミシャ・オウアほか
 劇場公開 1947年9月
 録画日  DVD形式 2022年11月9日
 鑑賞年月 DVD鑑賞 2023年2月


 マレーネ・ディートリッヒ狙いの鑑賞である。
選択には、ちょっとした経緯があったので記録しておくことにしよう。
そもそもは「片すみでボトボチ2」に「最後の地獄船(1946年)」という作品が紹介されていたことに端を発する。
アラン・ラッドを、よく見るようになったのもこのブログの読者になってから。
アラン・ラッド見たさにDVDやAmazonPrimeVideoを検索してみるが無い。
Amazonで検索すると、あった!
あら?またもやセットもの、10枚組かぁ…悩むな。
収録作品と出演者を確認すると…
おや、マレーネ・ディートリッヒ1、「焔の女」とな。
作品は知らないけれど、これは観るしかないな。
今度は「焔の女」をDVDやAmazonPrimeVideoで探してみる…無い。
むむむ、セットもの買うしかないか?
他にはどうだろう?
「南海ピンク作戦(1965年)」、「妖婦(1946年)」に心が惹かれる。
出演者はあまり知らないが…
それに「片すみでボチボチ2」でも紹介されている。
よし!購入だ!
Amazonで購入ボタンをポチッ。
以上である。
やっぱりアラン・ラッドの次はマレーネ・ディートリッヒでしょう!

マレーネ・ディートリッヒは、今のところ「間諜X27(1931年)」のキャラクターが好きである。
悪女と言えば悪女なのだが、実は深い愛情を抱く女、悲恋にも凛として立ち向かう。
そんな彼女が好きなのだが、その後に鑑賞した作品は最後の「悲恋に凛として立ち向かう女」の姿が薄くなっているような気がする。
キスメット(1944年)」は完全にアイドル映画だったし…

本作の彼女も、そんなイメージとは程遠いキャラクターである。
邦題のイメージとも全然違う。
ところで「焔」と「炎」の意味の違いって何だろう。
なぜ「焔」という字を選択したのかな?

「炎」とは「燃える時に空中で光を放つ部分」を意味する。
あぁ、物理的な火のことか。
対して「焔」は、「妬み(ねたみ)・怒りなどの激しい感情や欲望で燃えたつ心をたとえていう語」なのだそうだ。
なるほど、そうであれば本作にはぴったりだな。
ヒロインのクレールは、あることにかけては炎のように燃え上がる情熱を持ってはいる…
でもコメディだな、コレ。

さて、その焔の女が燃え立つ心とは?
何が何でも金持ちと結婚しようというもの。
ヨーロッパからやってきた女伯爵を名乗って、ニューオリンズ町一番の金持ちで独身の銀行家ジロオに狙いを差だねている。
この時代になるとアメリカも貴族社会というか、身分に憧れが出てくるのかな?
あるいは権威付け?
オペラ劇場で気絶したクレールに一目惚れしたジロオ。
即座に結婚を申し込むのだった。
理由はよく分からないが、たぶん働きづめだったのだろう、中年である。
いや、初老かなぁ。

それにしても、召使い役の黒人娘とのやり取りが愉快だ。
この黒人娘、きわどい女主人に仕えてきたせいか相当なちゃっかり者である。
二人の妙な仲間意識も愉快だ。

ところがミシシッピー河の蒸気船の船長ラツールもクレールに一目惚れ。
これがワイルドを絵に描いたような男だが、繊細な一面もある。
あらら、クレールもまんざらじゃない。
でも金は無い…

ということでジロオ(金)とラツール(愛)の花嫁争奪戦みたいな展開になる。
まぁ、クレールが愛と金で葛藤するコメディとも言える。
一番愉快なのはジロオがいると知らずに本性を出してしまったクレールが、あれは従姉妹と一人二役を演じるところである。
クレール、この手のピンチを巧みなアイデアで切り抜ける。
気絶も彼女の常套手段のようだし、古典的だけれど他に切り抜ける術はないかも。

なかなか面白いマレーネ・ディートリッヒが拝める愉快な作品だった。
砂塵(1939年)」の初見の時もイメージの違いに唖然としたが、本作を先に観ていたとしても驚いただろうなぁ。

劇場公開された時の観客は、どう感じただろうか?
日本での公開は戦後か…
それにしても彼女のファッション、なんだか作品とは別に強烈になっていないか?
髪型とかユニーク過ぎて浮いているような気がする。
これも彼女を美しく見せるための「作り」なのかな?


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2023年03月25日

【DVD鑑賞】地獄の天使

地獄の天使 [DVD] - ベン・ライオン, ハワード・ヒューズ, ベン・ライオン, ジェームズ・ホール, ジーン・ハーロウ, ハワード・エスタブルック
地獄の天使 [DVD] - ベン・ライオン, ハワード・ヒューズ, ベン・ライオン, ジェームズ・ホール, ジーン・ハーロウ, ハワード・エスタブルック

地獄の天使
 制作年  1930年
 監督   ハワード・ヒューズ
 出演   ベン・ライオン、ジェームズ・ホール、
      ジーン・ハーロウ、ジョン・ダーロウほか
 劇場公開 1931年9月
 録画日  DVD形式 2023年2月4日
 鑑賞年月 DVD鑑賞 2023年2月


 ジーン・ハーロウ狙いの録画・鑑賞である。
とあるブログにジーン・ハーロウのことが紹介されていた。
なんと彼女のキャッチコピーが「セックス爆弾」と。
マリリン・モンローより20年前、1930年代のハリウッドでセックスシンボルとして一世を風靡したのだそうだ。
ふぇ~、知らなかったなぁ。
初めて聞く名前だし。
モンローのドキュメンタリーを観ても、マリリンがジーン・ハーロウっぽいという話は耳にしたことがない。
ということで、かなりの色っぽい映画を期待して(あぁ、男子の哀しい性ヨ)鑑賞したのだが、おやおや、全然違うじゃないか。

主人公は三人の若者たち、彼らはオックスフォードの学友。
ドイツ人留学生のカール、イギリス人のロイとモンテのラトリッジ兄弟。
旅先でのエピソードで各々のキャラクターが崩壊される。
カールは祖国ドイツよりイギリス文化をこよなく愛する真面目な青年。
ラトリッジ兄の兄ロイは正義感の強物、弟のモンテは優男だが二人の兄弟愛は強い。

ロイにはヘレン(ジーン・ハーロウ)という恋人がいるのだが…
いや、片思いか?
実はヘレンは、イイ男とみれば手当たり次第に色目を使う好色女なのだが、堅物のロイは彼女を理想の女性として崇めている。
そして弟のロイは問題児、へなちょこ野郎で遊び人、今風に言えばチャラ男か。
ロイがいろいろ問題を起こしてくれるんだなぁ。
今回は人妻とアバンチュールを楽しんでいたら旦那に見つかり、決闘を申し込まれる。
ヘタレ野郎のロイは、荷物をまとめてとっととイギリスに戻ってしまう。
決闘は兄が肩代わり。
幸い軽傷で済んだ。
相手はドイツ軍の高官だった(後に、とんでもない状況で再会することに)。

しばらくして第一次世界大戦が始まる。
三人とも、それぞれの国で従軍する。
カールはドイツウ空軍に入隊したが、大好きなイギリスを空爆するのを避けて討死したようなのだが、残念ながら寝落ちして見逃した。
まぁ、作品全体には大きな影響力のある話ではないようなので、ま、いっかって…

ロイとモンテもイギリス空軍に入隊する。
ここでもモンテのチャラ男っぷりとロイの正義漢、弟思いが存分に描かれる。
実は入隊の少し前にヘレンとのエピソードがある。
さすがセックス爆弾と思ってはみたもの、やっぱりモンローのほうが好みかなぁ…
なんて思っていたら寝落ちしてしまったらしい。
ヘレンとモンテ、関係しちゃったみたいだ。
ラストを思うと、ロイのヘレンへの思いは尋常じゃない。
あとで、そこだけ再鑑賞しようかな…

夜の見回りを仮病でサボるモンテ。
仲間から弱虫呼ばわりされる。
「兄さん、俺はそんなに意気地なしか?」と嘆くモンテ。
兄は優しく「そんなことはない。ただ皆より少し繊細なだけだ」と慰める。
兄貴よぉ~、違うよ、モンテは君の愛しいヘレンを寝盗った男だよ!
見回りもサボるヘタレ野郎だよ!
ま、言っても始まらない。

さてイギリス軍、ドイツ軍から奪った航空機を使って、前線基地の爆薬庫を攻撃する計画を立てるが、非常に危険な作戦。
志願兵を募ったところロイとモンテが手を挙げる。
まぁ、モンテは馬鹿にされるのが厭で見栄を張ってみたって感じ。
それでも兄のロイは誇らしげに思うが、出発まで酒を呑もうと酒場へ向かう。
えっ?これから飛行機に乗るんだよ!
完全なる飲酒飛行じゃん!マズイよ。
そしてヘタレ野郎は駄々をこね始めるのだった…

この時、酒場でヘレンの淫行を、単に別の男といちゃつきながら酒を呑んでいただけだけれど、目撃してしまう。
モンテは「兄貴、諦めな。あいつはそういう女なんだよ」と慰めるが…
おいおい、お前もご相伴にあずかっただろうに!
あ、だから「そういう女」か。

そして、ここからが本作の見せ場である。
ロイとモンテ、へべれけ状態で(のはずだけど、意外にシラフなのは映画だから?)、いざ攻撃へと飛び立つ。
ドイツ軍戦闘機との空中戦は見もの。
これミニチュアじゃないんだよなぁ。(一部はミニチュア特撮かも)
後でイギリス軍戦闘機も登場するので、全部で20機以上は飛ばしてる。
迫力満点の戦闘シーンが展開する。
MMシアターMさん風に言えば「金かかってまんなぁ」で、ちょっと興奮する。
さらに爆撃シーン。
さすがにミニチュア特撮との合成だと思うが、完成度は高い。
けっこうなスケール感のミニチュアじゃないだろうか。
円谷もびっくりだ。

さて爆撃には成功したが、二人は捕虜として捕えらてしまう。
そこに待っていたのは、例の決闘事件のドイツ軍司令官だった。
ここからが本作のドラマらしいドラマだ。
イギリス軍の攻撃作戦を教えろと迫られる。
二人は当然だか口を割らない。
だがドイツ高官から、情報を話すなら特別待遇の捕虜として身分を保証すると言われる。
ほいほい、さっそくヘタレのモンテは「俺は話す。戦争なんて国が勝手にやってること。結果がどうなろうと俺の知ったことじゃない」

この場面、うまく演出すれば戦争批判になったかもしれないが惜しい。
ただのヘタレ野郎の戯言だ。
ロイ、遂にキレた。
しかも静かにキレた、いや決心したかな。
弟をクールダウンさせ、「おれが話してくる。お前はすぐに冷静さを失うから」と。
高官には「話すには条件がいる。あいつは俺の女を寝盗った。殺させてくれ」
ここで高官の寝盗られ話が利いてくる。
ロイは「同じ立場だ、気持ちは分かるだろう」と言っているのだ。
その気持ちを察して高官は銃を渡す。
ただし銃弾は一発。
ロイは弟を殺して自分も死のうと二発要求したのだが受け入れられなかった。

彼はモンテを撃った。
そして高官に向かって「俺は喋らない。こいつは俺の弟だ」と叫ぶ。
決心の堅さを知ったのか、高官は銃殺を指示する。
ロイの処刑が実行された正にその瞬間、イギリス軍の総攻撃が始まった!

うーん、全体に長い。
せっかくのドラマも冗長度が高くって、間延びした感がある。
カールの話、ヘレンの話、モンテの話、クライマックスのロイの決断。
弟への愛情とヘレンを寝盗られた口惜しさ、それと祖国愛の葛藤。
いい話になるはずだけれど…残念。

ということで鑑賞後に調べたら…
あわわ!そうだったか!
これハワード・ヒューズの映画だったのか!
そう言えば「アビエイター(2004年)」で本作の制作場面があったな。
なるほど、金かかってるワ。

その「アビエイター」によるとハワード・ヒューズは幼い頃から「一番早い飛行機に乗ること」、「凄い映画を作ること」、「世界一の金持ちになること」が夢だったらしい。
映画では確か一番早い飛行機を自分で作ったような…
本作は良作では無いけれど戦闘機の空中戦シーンは、確かに「凄い映画」であることは間違いない。

あと本作、もともとはサイレント映画として制作されたらしい。
途中でトーキーに切り替えたようだ。
その名残を見ることができる。
技術移行の過渡期に制作された歴史を体感できる。
あ、ジーン・ハーロウの一部シーンがカラー(?)映像かも知れない。
寝落ち場面で、記憶が朦朧としている。
確認のため観直すほど彼女に魅力は感じなかったのだが、ちょっと気にはなる。
本作で脚光を浴びたというか注目され始めたようなので、別の作品も観てみよう。

26歳の若さで亡くなっている。
モンローより若いって、いろいろあったのだろうなぁ。


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2023年03月24日

【WOWOW鑑賞】相続人(1973年)

相続人 DVD - ジャン=ポール・ベルモンド, フィリップ・ラブロ
相続人 DVD - ジャン=ポール・ベルモンド, フィリップ・ラブロ

相続人(1973年)
 制作年  1973年
 監督   フィリップ・ラブロ
 出演   ジャン=ポール・ベルモンド、カルラ・グラヴィーナ、
      ジャン・ロシュフォール、シャルル・デネ、
      ジャン・ドザイーほか
 劇場公開 1973年11月
 録画日  BD形式  2014年8月29日
 鑑賞年月 WOWOW鑑賞 2023年2月


 「フランスの往年の大スター、J=P・ベルモンドが、巨大企業の社長の御曹司に扮してダンディーな魅力を存分に発揮。国際的陰謀に立ち向かう彼の姿を描いたサスペンス巨編」というのが鑑賞したWOWOWnお作品紹介記事。
まぁ、これをしっかり読んだわけではない。
単にジャン=ポール・ベルモンド主演だからということで録画予約した。

中学生の頃、映画に少し興味が出た頃に映画雑誌に「本国ではアラン・ドロンと人気を二分するスター」と紹介されていた。
でも日本では、やっぱりアラン・ドロン。
ダーバンのCMにも出たし、何かと話題になってメディアをn意義わせていた。
でもジャン=ポール・ベルモンドは?
ほとんどメディアに取り上げられることは無かったように思う。

そんな彼が2021年9月に亡くなった。
もしアラン・ドロンが亡くなったら、もっとテレビやニュースで取り上げられたと思う。
ほとんど騒がれることが無かったのが妙に不思議だった。
駅裏(東口ぃ~!)のミニシアターでは追悼上映が企画された。
コロナ禍でなければ1作品ぐらい身に行ったかも知れないが、でも何を観たらいいのか、代表作がよく分からない。
そんなことを思って録画予約釦を押したことにしておこう。
実際は、今思ったことだけれど…

 第一印象は、置いてきぼりを食らったかなと。
主人公バート・コーデル(ジャン=ポール・ベルモンド)が積極果敢に事件解決に関わらずに、もちろんアクションもなく事態が進んでゆく感じに違和感があった。

バートはこーでる財閥の御曹司だが、父から疎まれたのか米国在住。
妻と息子がいるの。
父が米国へ向かう途中の飛行機事故で急死、相続人だった彼はコーデル財閥の財産を全て継承することになった。
フランスでは一躍時の人である。
メディアは、それはもう大騒ぎ。

だが彼は父親の死に疑問を抱いていた。
腹心の部下を使って調査を始める。
同時に、経営にも手腕を発揮し始めるのだったが…

ジャン=ポール・ベルモンド演じるバードは超エリート、学業成績も優秀、経営手腕もあるし、まさに絵にかいたような財閥の御曹司、後継者である。
またダンディーを絵にかいたような男。
ただ、ちょっと女癖が悪い。
父親に疎まれたのも結婚相手が悪かった。
悪女ということではなく血筋の問題。
コーデル産業とは敵対する関係にある。
まぁ、それが事件を巻き起こす訳だけれど…

着々と準備を進めるバード。
父親の残した企業買収の違法行為の証拠を手に入れるのだが。
驚愕のラストが待っていた。
えっ!?
バード、殺されちゃったよ。
彼は息子を妻から連れ戻し、父から教わったように息子に告げる。
「お前にはすべてを話そう。しかし忘れるな、お前は普通の子じゃない。相続人だ」と。
そして空港で証拠の公表を指示するのだが、その直後に殺害される。
あん?瀕死の重傷じゃなくて死んじゃうの。
敵対勢力は妻の父親、妻も一枚絡んでいたって判明したのに、どういうこと?
訳の分からぬまま、物語は終わってしまった。
しかもエンドに何度も殺害場面が繰り返される。
このシーンに意味があるのか?

鑑賞後に解説を読んで、さらにビックリポン!
なんと彼は女に殺された。
冒頭、アメリカからの帰国途中、飛行機内で美女に言い寄られ一発決めちゃう。
彼女は彼を陥れるために雇われたコールガールだったのだが、バードの魅力に惹かれて後半は行動を共にするように。
でも肝心なところで「君には、もう用は無い」とバードに告げられムキーッ!
「高くつくわよ」と立ち去る彼女。
それが殺し屋を雇ってのバード殺害!
なにぃ!事件に関係ないんかい!
まさか「だから女は怖い。口は災いの元」ってオチなのか?
そりゃ、酷すぎませんか?

ところで落ち着いて考えてみると息子を後継者にしたところで、まだ子供。
結局は妻側に操られてしまうのではないか?
ということはバードの行動は全て水の泡ってこと?
バードと一心同体だったダビッドに頑張ってもらうしかないな。

ファッションはバリバリ70年代で懐かしい。

(2023年3月29日追記)
あれれ!2014年にBD形式で録してあった!
ジャン=ポール・ベルモンド狙いだと思うけれど、すっかり忘れていたわい。
ラベル作ってた?
確認すると目印用の自作だった。
絵柄を見て思い出した。
確かに月ったワ。


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2023年03月23日

【AmazonPrimeVideo鑑賞】レッド・エージェント 愛の亡命

レッド・エージェント 愛の亡命 [DVD] - レベッカ・ファーガソン, チャールズ・ダンス, サム・リード, アンチュ・トラウェ, シャミム・サリフ
レッド・エージェント 愛の亡命 [DVD] - レベッカ・ファーガソン, チャールズ・ダンス, サム・リード, アンチュ・トラウェ, シャミム・サリフ

レッド・エージェント 愛の亡命
 制作年  2016年
 監督   シャミム・サリフ
 出演   レベッカ・ファーガソン、サム・リード、
      アンチュ・トラウェ、オリヴァー・ジャクソン=コーエン、
      アンソニー・ヘッド、チャールズ・ダンスほか
 劇場公開 劇場未公開
 鑑賞年月 AmazonPrimeVideo鑑賞 2023年2月


 AmazonPrimeVideoの「あなたが興味のありそうな映画」にリストアップされていた。
てっきり女性スパイアクションものと思って鑑賞予約。
レベッカ・ファガーソンも出ているし…
あれ?レベッカ・ファガーソンって、こんな感じだっけ?
ちょっとイメージが違うような気がした。
気のせいか…

うむむ、残念ながら女性スパイアクションものではなかった。
もっとシリアスに、戦争に引き裂かれた恋愛物語だった。
戦争というか、東西冷戦下の悲恋物語。
夫はソ連から米国に亡命したが、妻は行方知れずとなった。
妻の身に何が起きたのか?その真実を明らかにする物語だった。
そういう意味では、半分は残念。
でも、まぁ、作品としては悪くなかった。

1959年のソ連。
外交官のサーシャは学校の事務員をしているカティアと恋に落ちた。
だが彼女は、幼い頃に両親が政治犯として時の政府に殺されいた。
そのため反共の思想を持ったが、生き抜くために共産主義者として振舞った。
そして成長してからはアメリカのスパイとして活動していたのだった。

彼女がサーシャに近づいたのはスパイ活動のためだったが本気で愛してしまい、良心の呵責を感じながらも結婚し、幸福な生活を送っていた。
だがサーシャがアメリカへの平和使節団に選ばれたことから、今こそ亡命の時と考えスパイであることを告白する。
裏切られたと知ったサーシャに、自分も後から亡命する、手筈は整っていると説得する。
サーシャは歓迎レセプションで亡命を果たすが、カティアは現れなかった…

この哀しい愛の物語は1992年(現在)、米国で成功者となったサーシャの姪ローレンとの会話として語られる。
そこへディミチリィという当時の外相の娘マリナが現れ、カティアがなぜ亡命出来なかったのか、その真実を追求する。
当時仲間だったミーシャも、現在はアメリカで暮らしていることが判明。
ミーシャに真実を語るよう迫るのだった。
そして明らかになるカティアの運命。

うーん、ミーシャも苦しんだだろうな。
サーシャが亡命してから30年強。
果たして彼らにとってカティアの運命が明らかになることが、必要だったのだろうか。
この運命が明らかになったところで、誰にも平和は訪れれない。
事実が白日の下に晒されたからと言って、彼女が戻るわけではない。
難しいところだが、世の中、知らずにいたほうが良いこともある。
ミーシャにしても、は肩の荷が下りたかも知れないが罪が消えるわけではない。
ローレンにとっては伯父の妻の運命を知って、これからどう向き合うのか…

それを思うと、やるせないものがあるなぁ。
悲劇としか言いようがない。


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2023年03月22日

【DVD鑑賞】シラノ

シラノ [DVD] - ピーター・ディンクレイジ, ヘイリー・ベネット, ケルヴィン・ハリソン・Jr., ベン・メンデルソーン, ジョー・ライト
シラノ [DVD] - ピーター・ディンクレイジ, ヘイリー・ベネット, ケルヴィン・ハリソン・Jr., ベン・メンデルソーン, ジョー・ライト

シラノ
 制作年  2021年
 監督   ジョー・ライト
 出演   ピーター・ディンクレイジ、ヘイリー・ベネット、
      ケルヴィン・ハリソン・Jr、ベン・メンデルソーンほか
 劇場公開 2022年2月
 録画日  DVD形式 2022年8月11日
 鑑賞年月 DVD鑑賞 2023年2月


 「Swallow/スワロウ(2019年)」で気になり「ハードコア(2016年)」、「マグニフィセント・セブン(2016年)」を観て気になりだしたヘイリー・ベネット狙いの録画・鑑賞である。
半年も間が空いたのは、うっかりそのことを忘れていたから。
まぁ、いつものことだが、間が抜けている。
今回鑑賞しながら思ったのだが、彼女、オクサナ・アキンシナと似ていないか?
あら、年齢もほぼ一緒だった…

まさかのミュージカル映画!
アホな姐ちゃんロクサーヌの悲恋なのか、チャラ男君のクリスチャンの悲恋か、はたまた奥手のコンプレックス野郎シラノの悲哀に満ちた恋物語か、あるいはそれらのごった煮恋愛劇なのか?
いずれにしても、なんとなく目の離せない展開で楽しめたのだが…
あまり愉快な物語ではなかった。

物語の舞台は17世紀のフランス。
ヒロインのロクサーヌは落ちぶれた貴族の娘。
ギーシュ侯爵から結婚の申し入れを受けており、召使いから「条件のいい結婚、受け入れなさい」と諭されている。
だが彼女は自由な恋愛を求めて、申し入れをはぐらかしている。
小賢しいのは、はぐらかすだけではなく利用している面もある。
馬鹿な女だ。

ある日、ロクサーヌは侯爵のコネで演劇を観に行く途中、一人の青年を目にする。
青年の名はクリスチャン。
軍に入隊するため町にやって来たが、彼もまた馬車の窓から見たロクサーヌに一目惚れ。
ついつい演劇場まで彼女を追いかけるのだった。

その演劇場で主役の役者を公然と批判する男がいた。
シラノである。
彼は軍の中でも剣の達人、詩人としての才能も持ち合わせる文武両道の騎士だった。
だが身長が低く小人のよう。
そのコンプレックスからロクサーヌへの愛を告白できずにいた。

演劇場での秘湯騒動から暫くして…
シラノはロクサーヌから「二人で会いたい。話したいことがある」と。
入隊の洗礼儀式で親しい友人となったクリスチャンから「彼女からの告白かも。チャンスだから思いを伝えろ」と言われる。
てっきり彼女からの告白かと思いきや、ロクサーヌの口から出たのは「クリスチャンとの仲を取り持って欲しい。私、彼に恋したの」
まったく馬鹿な女だ。

シラノは、クリスチャンもロクサーヌに思いを寄せていることは知っていた。
彼はコンプレックスから自分は彼女を愛するに値しない男だと考え、思いを胸にしまい込み「委細承知」と答えるのだった。
くぅ~、切ないなぁ。

こうして見た目の良いクリスチャンと文才のあるシラノが、力を合わせてロクサーヌへせっせと愛の手紙を届けることに。
ロクサーヌは、その手紙の言葉に酔い、やがて彼と直接会うことを切望するように。
だが、ギーシュ侯爵の堪忍袋も破裂寸前だった。
彼女への要求がエスカレートする。

そんな時、戦争が悪化する。
ついにギーシュ侯爵の軍隊が出兵することになったが、ロクサーヌは一計を案じる。

ギーシュ侯爵にシラノの部隊を全に送るなと願い出たのだ。
それはシラノのプライドを築けるための復讐であると。
戦線に出て手柄を立てさせず、シラノは臆病者だと思わせるというのだが…
まぁ、思い付きは悪くなかったが、ギーシュ侯爵の逆襲を喰らう。
ギーシュ侯爵は「それは私への愛と解釈してよいか:と。
首を縦に振るしかないロクサーヌ。
バカな女だね。

そして前線から戻ったら式を挙げるとギーシュ侯爵から連絡が来た。
慌ててたロクサーヌは、クリスチャンと式を挙げる。
だが前線に出られなかったのはロクサーヌの策略と知ったシラノ、時間稼ぎを拒絶。
二人の士気の最中に戻ったギーシュ侯爵はブチ切れる。
そして怒りに満ちた彼は、シラノとクリスチャンを前線に送り出すのだった。

こうして物語はロクサーヌのアホっぷりに翻弄される哀しい男三人の、悲哀に満ちた恋愛劇が佳境に入る。
戦場で、これ以上ロクサーヌを騙し続けるのは無理、良心の呵責に堪えられないとクリスチャンは言い、シラノに「思いを告げるのだ」と言って敵に向かってゆく。
「男子続けるしかない。俺は彼女の愛に応えるに値しない男だ」と叫ぶコンプレックス野郎のシラノだったが…
クリスチャンは敵の銃弾に倒れ、3年の月日が流れた…

まぁ、ラストはハッピーエンドなのかな。
もの哀しげな幕引き、ちょっと納得いかんけれどなぁ。
そもそもロクサーヌ、バルコニーの対話で手紙の主がクリスチャンじゃないことに気づかないって、あまりに不自然じゃない?
クリスチャンも、のこのこ挙式なんか挙げるべきじゃないでしょ!
そこで真実を伝えろよ。
シラノ、お前が一番だらしないのだよ。
バルコニーで告白しろよ、いつまでカッコつけて嘘の芝居を続けるんだ!

とまぁ、物語は悪くないのだけれど、なんとなく感情移入できなかったかな。
最後まで飽きなかったのはピーター・ディンクレイジとヘイリー・ベネットの魅力だな。
個人的な思いは別にして、いい映画だと思う。
劇場で観たら感動してたかな…


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2023年03月21日

【DVD鑑賞】魅せられて

魅せられて<ニューマスター版> [Blu-ray] - リヴ・タイラー, ジェレミー・アイアンズ, レイチェル・ワイズ, ジャン・マレー, ジョセフ・ファインズ, ステファニア・サンドレッリ, ベルナルド・ベルトルッチ
魅せられて<ニューマスター版> [Blu-ray] - リヴ・タイラー, ジェレミー・アイアンズ, レイチェル・ワイズ, ジャン・マレー, ジョセフ・ファインズ, ステファニア・サンドレッリ, ベルナルド・ベルトルッチ

魅せられて
 製作年  1996年
 監督   ベルナルド・ベルトルッチ
 出演   リヴ・タイラー、ジェレミー・アイアンズ、
      レイチェル・ワイズ、シンニード・キューザック、
      ドナル・マキャンほか
 劇場公開 1996年7月
 録画日  DVD形式 2009年9月1日
 鑑賞年月 DVD鑑賞 2009年9月頃


 また消えてた…

************** 2019年8月12日 記 ****************

 「アルマゲドン(1998年)」を鑑賞してリヴ・タイラーを意識した。
そして彼女がロックバンド、エアロスミスのヴォーカリスト、スティーヴン・タイラーの娘さんだとも知った。

エアロスミスは60年代後半にロック小僧になった自分にとっては、比較的新しいバンドである。
新旧の基準は、わりあい単純だ。
自分が社会人になってから知ったバンドは新しい。
それは具体的には1974年の前か後かということである。
と思っていたら、エアロスミスのデビューは、もっと前だった。

彼らを知ったのは1976年頃だっただろうか。
入社した時の会社の寮が廃寮になり、別のN寮へ移った。
そこで当時の新入社員だったX君が好きだったのがエアロ・スミス。
彼の名前は失念してしまった。
言われれば思い出すとは思うが…

このヴォーカリスト、ミック・ジャガーみたいだなというのが第一印象だった。
どこか自分の好みとは少し違うサウンドだった。
決して嫌いなサウンドではないが、熱が入らないという感じ。

その後、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズの鑑賞を経て、過去作品を追いかけ出したのが2009年頃だと思う。
本作以外のコレクション作品は次の通り(2013年3月末現在)

1.エンパイア・レコード(1995年)
2.すべてをあなたに(1996年)
3.アルマゲドン(1998年)
4.ロード・オブ・ザ・リング(2001年)
5.ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔(2002年)
6.ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還(2003年)
7.再会の街で(2007年)
8.インクレディブル・ハルク(2008年)
9.ストレンジャーズ/戦慄の訪問者(2008年)
10.スーパー!(2010年)
11.ザ・レッジ/12時の死刑台(2011年)
  ※印は劇場鑑賞作品

ふぅん、我ながらよく観ているな。

本作、おそらく、彼女が一番美しく輝いている作品だと思う。
ヒロインのイタリア、トスカーナでの、ひと夏の経験と成長を
詩情豊かな映像美で描いた青春物語といったところか。

ジェレミー・アイアンズ的には「ロリータ(1997年)」の
あって欲しかったその後…ってな感じかなぁ。
まぁ、お話はどうでも(!)よくって、ただただ初々しいリヴ・タイラーの美しさに圧倒され、打ちのめされるための作品であろう。
カイカン…


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【AmazonPrimeVideo鑑賞】殺人者

殺人者(字幕版) - バート・ランカスター, エヴァ・ガードナー, Anthony Veiller, Ernest Hemingway, John Huston, Richard Brooks, ロバート・シオドマク, Mark Hellinger
殺人者(字幕版) - バート・ランカスター, エヴァ・ガードナー, Anthony Veiller, Ernest Hemingway, John Huston, Richard Brooks, ロバート・シオドマク, Mark Hellinger

殺人者
 制作年  1946年
 監督   ロバート・シオドマク
 出演   バート・ランカスター、エヴァ・ガードナー、
      アルバート・デッカー、エドモンド・オブライエン、
      サム・レヴェンほか
 劇場公開 1953年4月
 鑑賞年月 AmazonPrimeVideo鑑賞 2023年2月


 録画予約動機リストに記載がなく、てっきりバート・ランカスターとエヴァ・ガードナーの合わせ技の鑑賞予約かと思ったのだが…
違ったようだ。
おそらくAmazonPrimeVideoの「あなたが興味のありそうな映画」にリストアップされていたのが鑑賞予約動機ではないか?
と思ったら、いつもの「片すみでボチボチ2」でも紹介されていた。
それが記憶に残っていたのかなぁ。
、ま、いっか。

当然のごとくバート・ランカスターとエヴァ・ガードナー主演のサスペンス化と思ったら、いきなりバート・ランカスターが殺されちゃったよ!
それにエヴァ・ガードナー、なかなか登場しない。
本作、バート・ランカスターの銀幕デビュー作。
エヴァ・ガードナーも、本作のキティ役で注目を浴びたらしい。
そうか、二人とも新人だったのか。

バート・ランカスターは「私は殺される(1948年)」が、これまででの鑑賞では一番若い出演作だった。
記録更新、しかもデビュー作。
若いけれど、老け顔なのか落ち着いて見えるな。

エヴァ・ガードナーは「賄賂(1949年)」、「渚にて(1959年)」、「北京の55日(1959年)」、「天地創造(1966年)」、「カサンドラ・クロス(1976年)」を観ている。
彼女の出演作も記録更新だ。
他に途中まで鑑賞しているのが「モガンボ(1953年)」、鑑賞待機中が「陽はまた昇る(1957年)」である。
でも両作品とも彼女を追いかけてのものではない。
綺麗な女優さんだけれど、ちょっと感性的に合わない。
あ、綺麗過ぎて苦手だったカトリーヌ・ドヌーヴみたいなものか。
じゃあ、許容するまで時間がかかるかも知れないな。
もっとも本作では悪女、この彼女を最初に見ていたら追いかけたかも。
いや、やっぱり綺麗過ぎる。

物語は殺されたバート・ランカスターの保険金を巡って、保険会社の調査員が彼の過去を紐解いてゆく形で進む。
だから主人公は、この調査員だと思うのだが…
新人俳優二人の売り出し作品なのか、彼らがメインになって話が展開する。
鑑賞後は少々違和感が残ったな。
調査員のキャラクターを、もっと尖らせるとシリーズ化できたのでは?
そう思うのは素人的な感覚なのか。

バート・ランカスターは昔はボクサーだった。
何やら悪さをして右手を痛め、大事な試合で負けてしまった。
それを契機に彼は堕ちて行く。
妙な仲間とつるむようになり、遂には帽子工場から25万ドルを強奪する。
だが仲間の裏切りを知って、一人金を持ち逃げする。
犯罪の影に女あり。
エヴァ・ガードナーの囁きが原因。
彼女はボスの情婦だが、バート・ランカスターが一目惚れ。
あーぁ、恋人もいたのに…

でもエヴァ・ガードナーは悪女だった。
もう少しファム・ファタール的な描写が欲しかったかなと思う。
結局、ボスもバート・ランカスターも彼女に翻弄されたってことだな。
ボスの死に際に泣き叫ぶエヴァ・ガードナー。
それは愛の言葉ではなく「私は無関係だと証言して!」
うーん、二人の人生の選択に同情を禁じ得ない。

保険調査員、執拗なまでに真実を追求する姿が好印象。
会話がもう少しウィットに富んでいるとよかったのに。
バート・ランカスターの幼馴染の警官も惜しいキャラクターだ。
この「二人を際立たせると探偵アクションものとして、もっと楽しめたと思う。

鑑賞後、暫くしてエヴァ・ガードナーの印象が変わった。
追いかけるかも…
映画の悪女は好きだからなぁ。
さっそく鑑賞途中の「モガンボ」を見なくっちゃ。


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2023年03月20日

【劇場鑑賞】アントマン&ワスプ:クアントマニア

アントマン&ワスプ:クアントマニア.jpeg

アントマン&ワスプ:クアントマニア
 制作年  2023年
 監督   ペイトン・リード
 出演   ポール・ラッド、エヴァンジェリン・リリー、ジョナサン・メジャース、
      ミシェル・ファイファー、マイケル・ダグラス、 ビル・マーレイ、
      キャスリン・ニュートン、ケイティ・オブライアンほか
 劇場公開 2023年2月
 鑑賞年月 劇場鑑賞 2023年2月


 少し前までは「ええい!マーベルもDCコミックスも、ここまできたら全部観てやる!」と心底思っていたのだが、最近少し心が萎えている。
まぁ、飽きてきたというのも無きにしも非ずだが、それよりは劇場公開や配信を巡るゴタゴタに嫌気がさしてきたというほうが大きいのかなと思う。
特にマーベルとディズニー。
業界事情に詳しくはないが、なんとなきキナ臭いというか金儲け主義がむき出しのような気がしてならない。
観客や視聴者が置いてきぼりを食らうだけではなく、制作陣にも悪影響が出ている…

ピンク・クラウド(2017年)」を観て、少し頭がモヤモヤしていた。
これはいかん、スキッとしようと予定していた本作を速攻で鑑賞。
結果的に2日連続の劇場鑑賞となった。
久しぶりのことだったので疲れた。
コロナ禍の運動不足が?それとも老化か?
体力が落ちていることを実感。
ガンバルゾ!

さて今回は量子世界の話。
いいねぇ、こういう空想世界、これぞアメリカン・コミック。
理論っぽいこと言ってるけれど、ハチャメチャな世界。
そこで征服者として君臨しているカーンとアントマンたちとの戦いの物語。
敵の名前がカーンって!
スタートレックかよ!と笑ってしまった。

きっかけは娘のキャシーが量子世界と交信したことから始まる。
その結果、家族全員(スコット、ホープ、ジャネット、ピム博士)が量子世界へ。
妙なキャラクターたちが登場するのはスター・ウォーズみたいだ。

娘のキャシーを演じたのはキャスリン・ニュートン。
なんとなく見たことあるような…

 ・スリー・ビルボード(2012年)
 ・レディ・バード(2017年)

うーん、気のせいか…

しかしカーンって何がやりたかったのかな?
征服しているようで、あちこちの世界(パラレルワールドってこと?)を破壊しているらしく、そのパラレルワールドに存在する自分自身から量子世界に追放された?
そこでジャネットと出会い、事情を知らない彼女を使ってエネルギー発生装置を修復、量子世界からの脱出を試みたが、偶然彼の心を読み取ってしまったジャネットが装置を巨大化して機能不全にしてしまう。
ジャネットは逃走、量子世界の住民(?)たちに救われるが…
怒ったカーンは、量子世界の征服者となる。
ジャネットは革命軍と共にカーンと闘っていた。
これが彼女の量子世界での30年。

今回、個人的に愉快だったのはミッシェル・ファイファーが大活躍したこと。
物語のキーになっていた。
彼女が30年間、量子世界に閉じ込められている間に起きたことが背景になっている。
チョイ役でビル・マーレイ。
お元気そうで何より。
革命軍(?)の女性リーダー、もっと活躍して欲しかったな。

しかしアントマン、家族全員で活動することになっちゃたな。
今回は、いいところナシに近かったホープ(エヴァンジェリン・リリー)、次作での大活躍を期待したい。
ところで前作のゴーストは死んじゃったんだっけ?
けっこう好きなキャラだったのだけれど…
演じたハナ・ジョン=カーメンは「バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ(2021年)」のジル・アイランドだったのか…
全然、気づかず。
気にっているとか言って、ダメだなぁ。

さてさて打ちのめしたはずのカーンだったけれど、恒例の映像によると死んでない。
しかもカーンを見つめるのはロキじゃね?
ロキって、死んでなかったんだ…
忘れちゃったよ、MCU。

まぁ、愉快で痛快なアメコミ実写映画。
こういうのがいいね。
次作も楽しみだ。

Disneyプラスに加入してマーベル作品を観まくっている娘。
連絡(報告?)があって、話を聞いているとロキのドラマ版があるらしい。
配信のドラマと映画が対をなして構成されるMCUってことか…
なんとなく腑に落ちないのはディズニーの金儲け主義的戦略が見え隠れするから?     


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2023年03月19日

【DVD鑑賞】選ばなかったみち

選ばなかったみち [DVD] - ハビエル・バルデム, エル・ファニング, ローラ・リニー, サルマ・ハエック, ブランカ・カティッチ, ミレナ・チャーントケ, サリー・ポッター
選ばなかったみち [DVD] - ハビエル・バルデム, エル・ファニング, ローラ・リニー, サルマ・ハエック, ブランカ・カティッチ, ミレナ・チャーントケ, サリー・ポッター

選ばなかったみち
 制作年  2020年
 監督   サリー・ポッター
 出演   ハビエル・バルデム、エル・ファニング、
      ブランカ・カティッチ、ローラ・リニー、
      サルマ・ハエックほか
 劇場公開 2022年2月
 録画日  DVD形式 2022年12月21日
 鑑賞年月 DVD鑑賞 2023年1月


 エル・ファニング狙いの録画・鑑賞。
師と仰ぐ映画博士A氏にも報告していたが、結局行けなかった。
いやぁ、推しの若手女優陣の中では頭一つ出た感じかな?
シアーシャ・ローナン、クロエ・グレース・モレッツに続いてファニング姉妹なのだが、お姉ちゃんはどうしたのかなぁ。
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年)」以降はテレビドラマでの活躍が多いようだけれど、映画でも頑張ってよ!
後からミリー・ボビー・ブラウン、マヤ・ホーク、ソフィア・リリスも迫ってるよぉ!

ファーザー(2020年)」と味わいは違うけれど、認知症を患った父と娘の物語。
父側の世界観の映像が、過去を改装する映像だが、どこかパラレルワールドのようで、思い出が同時進行するので分かりにくい。
でも認知症の人たちの記憶って、こう言うものなのかも知れない。
「ファーザー」も父親の心の中を映像化していたが、手法は違うが考えさせられる。

娘は、なんとか父の記憶の欠片から父を理解しようとしている。
症状としては「ファーザー」よりは病的な感じがしない。
ただ同時進行する思い出を辿って徘徊する。
そこに現実が重なり、娘は益々父が理解できない。

しかし、ここまで父を思って寄り添う娘との親子関係って?
語られないのだが、かなり強いきずなが無ければ成立しない。
この父娘の強い関係性がテーマの一つになっているのかな?

幼い頃に離婚している。
母親を演じるのはローラ・リニー。
見たことあるなぁ、この女優さん。
「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズに出てきた人かと思ったが…違った。

サルマ・ハエックは父の初恋の相手。
彼女との選ばなかった道が父を苦しめているのか?
あるいは作家としての父がギリシアで出会った若い娘、これも父が選ばなかった道…

物語を時系列的に追いかけるのは難しい。
娘が父を廃車とバンかに連れて行く一日が、父の脳裏に浮かぶ思い出の映像と共に描かれるが、それを理解しようとする娘は父の現実に翻弄され、大きな仕事を失う…
疲れる作品だったが、倦むことなく鑑賞できる。
この父娘の絆は、いったいいつどのようにして生まれたものか?

エル・ファニングのターニングポイントの作品かもしれない。
やっぱり劇場鑑賞すればよかったか…


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2023年03月18日

【DVD鑑賞】最後の地獄船

Two Years Before the Mast / [DVD] [Import] - Alan Ladd, Brian Donlevy, William Bendix, John Farrow
Two Years Before the Mast / [DVD] [Import] - Alan Ladd, Brian Donlevy, William Bendix, John Farrow

最後の地獄船
 制作年  1946年
 監督   ジョン・V・ファロー
 出演   アラン・ラッド、バリー・フィッツジェラルド、
      ブライアン・ドンレヴィ、ウィリアム・ベンディックス、
      エスター・フェルナンデスほか
 劇場公開 1946年7月
 録画日  DVD形式 2022年11月9日
 鑑賞年月 DVD鑑賞 2023年1月


 いつもの「片すみでボチボチ2」で紹介されていた作品。
アラン・ラッド主演ということで、よく解説も読まずに鑑賞するおkとに。
いろいろ探してみたが、結局は「冒険映画傑作コレクション 北西への道」という10枚組のDVDセットを購入した。
管理人のtosileoさんが好きなスペンサー・トレイシーの「北西への道(1940年)」も収録されているし、なによりマレーネ・ディートリッヒの「焔の女(1941年)」が収録されている。
ま、これが購入の決め手だった。

「冒険映画傑作コレクション」ということだったので、てっきり「世界を彼の腕に(1952年)」のような海洋冒険談かと思って鑑賞した。
悪い癖でアラン・ラッド主演だけで、「「片すみでボチボチ2」の内容は読んでいない。
まぁ、読んで「世界を彼の腕に」と違うと、事前に分かっていたとしても観ただろうが…

港町、帆船プルグリム号の帰港で活気づく。
船主はやり手のゴードン・スチュアート、船長は日々輸送日程の最短だけを目指すトンプソン船長である。
この日もトンプソン船長は、即座に新しい貨物を積込み、翌朝には次の航海に出帆しようと計画していた。
航海士の「船員を休ませたい」という提案も軽くスルー。
あらら、そんなに疲れ切ったままで次の航海に出ても記録は伸びないのでは?
ましてや船員たちが暴動でも起こしたら終わりじゃん。
そう思うのは現代的な感覚。
19世紀の帆船時代は、船長が全ての権限を持っているらしく誰も逆らえない。

ということで本作は、そんな船員たちの人間としての権利確立に寄与した物語。
海に出てからは、船員たちの過酷な航海の模様と船長の対立が描かれる。
主人公はアラン・ラッド扮する船主の息子チャールズ。
これが登場した時は、親の経済圏で遊び惚けているボンクラ甘ちゃん息子って感じ。
アラン・ラッドの顔つきには合っているキャラクターかなと。

その夜、酒場で友人たちと呑んでいた彼は誤ってプルグリム号に乗船させられる。
過酷な船員たちの処遇に「船主の息子だ!」と言って抵抗するのだが、船長一番、航海士二番、ただの船員は三番以下。
むしろ一部の船員たちからは嫌われる厳しい状況に。

息子がプルグリム号に乗船させられたと知った船主のゴードン父さん。
一瞬考えて、「そのままのほうがよい」と。
甘えん坊の息子を鍛えようということなのかな?

船乗りになりたい少年や船長の横暴を告発しようとする人物に助けられ、チャールズは徐々に船員たちと仲間になっていく。
立派な船員(セーラー」という訳だ。
ちょっとしたロマンスもある。
本筋ではないので、扱いは軽い。

無理を重ねた航海、遂に病人が出るが船長は無視。
淡々と葬儀を済ませてしまう。
補給も無く食料や水不足に悩まされる船員たち。
暴動じゃなくって盗みや裏切り行為。
チャールズは、とうとう一人で船長に立ち向かう。
だが航海士によって阻止され、「反逆罪だ!」と逮捕されてしまう。

全員で逃亡を企てるが、船長に気づかれてしまう。
船長は銃で彼らを脅し(一人、殺した?)、戻るように言う。
さすがに航海士が愛想をつかし、自分もとボートに向かうが船長に射殺される。
えぇっ!
船長って、これも許されるの?
そりゃ酷い。
ボートから戻った彼らだったが、一人の船員が船長と揉め相打ちとなる。
ボストンに戻った彼らは裁判で掠奪と反乱罪の名により投獄されてしまう。

船主のゴードン父さんは、コネを使ってか財力にものを言わせてか、チャールズを釈放しようとするが、彼は「仲間と共に闘う」と言って、投獄を受け入れる。
一瞬考えたゴードン父さん、チャールズと握手を交わす。
甘えん坊息子の成長を確認したってことだろう。

やがて船員の一人が書き連ねていた日記が出版され、真実が明らかにり、彼らは釈放されると同時に船員法が成立した。

うん、いい話なんだけれど…
ラストは、もっと劇的な演出があってもよかったかな。
トンプソン船長の独特な言い回し、誰かに似ているなぁ、思い出せん。


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2023年03月17日

【DVD鑑賞】ラプチャー 破裂

ラプチャー -破裂- [DVD] - ノオミ・ラパス, マイケル・チクリス, ピーター・ストーメア, ケリー・ビシェ, レスリー・マンヴィル, スティーヴン・シャインバーグ
ラプチャー -破裂- [DVD] - ノオミ・ラパス, マイケル・チクリス, ピーター・ストーメア, ケリー・ビシェ, レスリー・マンヴィル, スティーヴン・シャインバーグ

ラプチャー 破裂
 制作年  2016年
 監督   スティーヴン・シャインバーグ
 出演   ノオミ・ラパス、ピーター・ストーメア、
      レスリー・マンヴィル、ケリー・ビシェ、
      マイケル・チクリスほか
 劇場公開 2017年6月
 録画日  DVD形式 2023年1月23日
 鑑賞年月 DVD鑑賞 2023年1月


 ノオミ・ラパス狙いのら億蛾・鑑賞。
「破裂」って何が起こったのかと思ったが、なんとなく覚醒みたいな感じだな。
ヒロインのレネーの「何か」が遺伝的に覚醒したってことなんだろう。

突然、何者かに拉致されるレネー。
彼女はシングルマザー、息子のことが気がかりだ。
この息子、ちょっと感性が変わっているのかも…

拉致犯たち、見かけによらず紳士的。
長旅になるのでとトイレのことを気にかけ、彼女のズボンを引き裂いた。
手足は縛ったままだし、口には粘着テープ。
紳士ではないか…

随分とバンで走った。
ちょと貧弱な研究施設?実験棟みたいなところに連行されたレネー。
何やら様々な質問を受けたり薬を撃たれたり…
新薬開発の非合法の人体実験か?
そういう拉致事件の話なのだろうか?

彼女と同じように拉致されてきた人たちの叫びが聞こえる。
実験なのか試験なのか…
彼女自身も観客も、全く事の全容が見えない。
この場面、かなりの緊張感があるのだが、さすがにちょっと長い。
ノオミ・ラパスじゃなきゃ、寝落ちしてるな。

とにかく逃亡を図るレネー。
彼女、カッターを持っている。
これ冒頭で息子とのやり取りで、彼女がズボンのポケットに入れたもの。
でもなぁ、これがバレないなんて…
拉致犯たち、ちょっと抜けてるぞ。

とにかく、そのカッターを使って拘束を解いたレネー。
換気口から他の部屋の様子や実験室を覗く。
いや、そんなことしてないで!
さっさと逃亡して、警察に連絡だ!

と言いながら、電子キーがないと外部に出られない。
彼女は大胆不敵にも、もう一度拘束されていた部屋に戻る。
何やら最終実験(?)のためにやって来た女医。
これで彼女は「破裂」するはず…
でもレネー、反撃して彼女の電子キーを奪取。
それっ!逃げろ!
でも捕まって、催眠ガス(?)で眠らされてしまうのだった…

目覚めると、拉致犯たちが目の前に。
ここで彼女は彼らの計画の全容を聞かされる。
本作の肝ではあるが…

うーん、今ひとつパッとしなかな。
レネーの遺伝子は特殊らしく、それを覚醒させるのだけれでも最後は恐怖に打ち勝つことで覚醒する…みたいな流れだった。
拉致した奴らって、新人類?宇宙人?
でもって人数増やすのに今度は息子を狙う。
レネーは、まだ人間の心が残っていたのか、息子を逃す。
まぁ、いずれは息子も覚醒(進化?)させられるんだろうが…

でも、この進化って恐怖に打ち勝って人間としての感情を捨て去るってこと?
なんだか、それは納得いかんなぁ。
宗教的な意味があるのかな?

こういうキャラクターのノオミ・ラパスが見たいわけじゃないが、まぁ、良かった。


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ラベル:映画
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2023年03月16日

【Netflix鑑賞】ナイブズ・アウト:グラス・オニオン

ナイブズ・アウト:グラス・オニオン.jpg

ナイブズ・アウト:グラス・オニオン
 制作年  2022年
 監督   ライアン・ジョンソン
 出演   ダニエル・クレイグ、エドワード・ノートン、
      ジャネール・モネイ、キャスリン・ハーン、
      ケイト・ハドソンほか
 劇場公開 劇場未公開(Netflix配信 2022年12月23日)
 鑑賞年月 Netflix鑑賞 2023年1月


 劇場公開しないんだ…
どうも腑に落ちないなぁ、配信オンリーって。
前作、けっこう面白かたし、ダニエル・クレイグが演じるブノワ・ブランだって、癖があるというか名探偵らしからぬキャラクターで悪くないと思うのだが…
劇場公開しないって、もうアメリカでは集客できないのかな?
それとも、時代はシネマトグラフからキネトスコープへ変わりつつあるのか?

億万長者となったマイルズ・ブロン(エドワード・ノートン)が、ギリシャにあるプライベート・アイランド(グラス・オニオン)に、関係性の強い友人たちを招待し、自分が殺害されるというミステリーゲームを開催する。
ん?犯人を推理しろと言っているけれど、見つけたところで君は死んでるんじゃないの?
意味不明のゲームだなぁ。

送られてきた招待状の箱が、これまた大袈裟。
観客に(配信だから視聴者か?)ミステリーであることを見せつけている。
ちょっとくどくないか、この演出。
そして、そこにブノワ・ブラン(ダニエル・クレイグ)が招待されているのはなぜか?
マイルズとは友人関係じゃないからなぁ。

さて招かれた友人たち。
どいつもこいつもマイルズの事業のおこぼれ(?)にあずかって優雅に暮らしている。

・カサンドラ・・ブランド(ジャネール・モネイ)
 マイルズとアルファ社を創業した元ビジネスパートナーである。
 だがエネルギー事業の拡大を巡ってマイルズと対立、会社を追い出されている。
 そんな彼女が、なぜここにいる?

・クレア・デベラ(キャスリン・ハーン)
 コネチカット州知事で上院議員に立候補中。
 最大の支援団体はアルファ社。
 マイルズの新しいエネルギー事業の発電所建設を事業認可している。

・ライオネル・トゥーサン( レスリー・オドム・Jr)
 マイルズの部下で、新しいエネルギー事業の燃料を有人ロケットに使う許可を出した。

・バーディー・ジェイ(ケイト・ハドソン)
 元ファッションモデル。
 高級ジャージ事業がコロナ禍で大成功、大儲けしている。
 出資者はマイルズである。

・ペグ(ジェシカ・ヘンウィック)
 バーディーの付き人。
 ジャージ事業の件でバーディーとマイルズが揉めており、調整に苦労している。

・デューク・コーディ( デイヴ・バウティスタ)
 人気インフルエンサーで男性の権利活動家(面白い)。
 さらなる人気YouTuberを目論んでいるが、マイルズの支援が無く悶々としている。

・ウィスキー(マデリン・クライン)
 デュークの恋人でアシスタント。

さてマイルズの企てた殺人ゲーム、どう進展するのか…
と思っていたら、新事実がドッカドカ出てくる。
まず名探偵ブノワは招待されていない!
ということは招待状と数が合わない!
でもブノワn招待状は本物!
むむむ。

次に最初に殺されるのはマイルズじゃなく、デュークだった!
マイルズ、ビックリして「次は本当にオレなのか!」とビビる。
そして次に殺されたのが、なんとカサンドラ!
え?一番動機が有力だったのに!

そして彼らの真実の関係性が明らかになる。
それはカサンドラが会社を追い出された後、会社の権利を巡ってマイルズと裁判になったのだが、その際に事業発展のアイデアを出したのはカサンドラだったにも関わらず、招待されたメンバーが「マイルズだった」と偽証したのだ。
そうか、全員ワルよのぉ。
あれ?でもカサンドラは銃で撃たれて死んじゃったよ?
ってことは、偽証がバレないように殺したってこと?
じゃあ、デュークはなんで?
動機が噛み合わないじゃないか?
犯人は、異なる動機を持った複数犯なのか?

ここでブノワの回想に切り替わる。
これで、どうして彼がグラス・オニオンにやって来たのかが分かる。
なるほどね。
そうして玉ねぎの皮が一枚一枚剥がされるように事件の謎が明らかになってゆく。
なかなか面白い展開だ。
でもラストの炎上は探偵物語としては、やり過ぎじゃないか?

前作の「刃の館に」比べると「グラス・オニオン」が物語に活かされていなかった…
それに前作のほうがブノワも魅力的だった。


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2023年03月15日

【AmazonPrimeVideo鑑賞】探偵クレア 白蘭の女

探偵クレア 白蘭の女(字幕版) - オリヴィア・サールビー, ジョン・キャロル・リンチ, ジャニナ・ガヴァンカー, ニシェル・ニコルス, スティーヴ・アンダーソン
探偵クレア 白蘭の女(字幕版) - オリヴィア・サールビー, ジョン・キャロル・リンチ, ジャニナ・ガヴァンカー, ニシェル・ニコルス, スティーヴ・アンダーソン

探偵クレア 白蘭の女
 制作年  2018年
 監督   スティーヴ・アンダーソン
 出演   オリヴィア・サールビー、ジョン・キャロル・リンチ、
      ジャニナ・ガヴァンカー、ニシェル・ニコルス、
      ジェニファー・ビールスほか
 劇場公開 劇場未公開
 鑑賞年月 AmazonPrimeVideo鑑賞2023年1月


 昨年末(2022年)、AmazonPrimeVideoに加入した。
本当は、そんな予定ではなかったのだけれど…
昨年の夏に居間のテレビでAmazonPrimeVideoが視聴できるように娘がセットアップしたのだが、それ以前から気になっていたのは古い映画が多く配信されていること。
Netflixに比べると、そこが自分の鑑賞スタイルには合っている。
そう思っていたことも、今回の加入を解消しなかったり湯の一つ。
ちょうど今、マレーネ・ディートリッヒにハマっているので大いに楽しんでいる。

さて暫くして「あなたが興味のありそうな映画」というのが、リストアップされていることに気がついた。
余計なお世話だと思うのだけれど、傾向を見ているとAmazon側が何を考えているのかも垣間見えて、これはこれで楽しい。
本作は、その「あなたが興味のありそうな映画」にリストアップされていた。
タイトルの響きもいいし、面白そうだ。
これが今年(2023年)、明けて早々の1月2日のことである。
ふうむ、いいな、記録に残すって。

そんな「記憶より記録」みたいな話を娘としたのかどうか忘れてしまったが、誕生祝ということで「3年日記」と「自由帳」がサインペン6本と共に送られてきた。
さて、何を書いたらいいものか…
「今日の出来事の4コマ漫画とか、作った飯の絵とか」と娘は言うのだが…
困ったものだ。

このエンディング、大人向け「エノーラ・ホームズの事件簿(2020年)」と同様にシリーズ化を狙ったのかな?
あ、制作年的に、この表現はおかしいな。
単に続編エライってことか。
当面の殺人事件は解決したけれど、黒幕がいるってこと?
ちがうんかな。
ラストにクレアの前から車で去っていったのは誰?

クレアは私立探偵。
事務所を構えているわけではなく、下請けっぽい感じの仕事ぶり。
評判は、すこぶるよい。
今風に言うとフリーランスっているのか?

ある日、事務所の女性上司から「白蘭事件」と呼ばれる殺人事件の調査を依頼される。
被害者はジュリエット。
だが遺体は巧妙に身元が隠されており(猟奇殺人的)、身分証は全て偽物で写真も本人のものではなかった。
事件の捜査を担当しているマン保安官からは、被害者の身元確認に専念するよう
なにかマズイ事情でもあるのか?
ちょっと怪しげなマン保安官。

身元考査と言いながら、徐々に核心に迫ってゆくクレアの行動は正に私立探偵。
謎解きも、それなりに組み立てられていて悪くないと思う。
でも、なんとなくパンチに賭けるのはアクションが無いからかなぁ。
ヒロインのオリヴィア・サールビーって、小粒なアン・ハサウェイに見えるのだが…
そういえば先日は「ラン・ハイド・ファイト(2020年)」のヒロイン、イザベル・メイがエル・ファニングっぽく見えた。
これって老化で顔認識能力が薄れてきたってことなのかな?

トリック的には身代わり殺人。
犯人のキャラが弱いのも、今ひとつスリルがない要因かも知れない。
あれだけ猟奇的な殺人を計画させておいて、実行犯ではないにしても、もう少し尖ったキャラが良かったな。
クレアと直接対峙したのはいいけれど金を出して雇った別人だったってオチは、続編がない限り納得できんなぁ。


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